内田裕也特集の必見作『エロチックな関係』と『実録不良少女 姦』

長年観たくて観れなかったエロチックな関係を本日試写にて鑑賞。

長谷部安春監督のモダンな演出と裕也さんの軽い演技(この頃はまだ棒読み台詞ではなく普通に演技されている)の一見軽いノリの展開だが、『ホステル』のような展開も終盤出てきて、これは面白かった!

フィルムのカン缶はかなり年季が入っていたのでフィルムはぼろぼろかと思いきや、おそらくほとんど上映したことがなかったのだろう・・・ニュープリなみの綺麗さだった。そういえば去年の映画祭で上映した『燃えろ狼男』もそうだった。

そして、藤田敏八監督の実録不良少女 姦この作品も面白かった。
裕也さんの「コミック雑誌なんかいらない!」が主題歌で、岸部一徳もキザな役で出演。
裕也さんはパジャマでコーラを飲むダメ男を好演。

しかし、何より凄かったのが主人公の不良少女マコ。鈴木則文監督『ドカベン』の山田太郎少年並みの朴訥フェイスにもかかわらずやることがスゴイ(この女優誰か知らんがおそらく素人)。裕也さんと壮絶な乱闘を繰り広げたり(その後はもちろんセックス)、裕也さんを寝取ったスケバン仲間との壮絶なキャットファイト(女同士の喧嘩)は前代未聞の血みどろバトルでバーホーベンの映画みたいだった。

コミック雑誌なんかいらない!』も試写で観るがやっぱりスゴイ映画。何回ももう観てるけど終盤の凶暴なビートたけしは大画面で見ると鳥肌がたつ。DVD版よりカットが増えていたような気が。

あと、映写はしていないがダビデのプリントもフィルムケースもピカピカでこれは本当に観るのが楽しみだ!