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スタッフのTKです。
緑のにおいが,どんどん増して,風にも春色が付き始めている5月。
今年も秋の映画祭に向けて準備が着々と進められています。
初めてこのページを見る方はもちろん,去年来たゲストの方も含めて,今年も期待してください。
話は変わりますが、「映画」って,その映画の良し悪しと関係なく,
映画との関わりやシチュエーションにより
ワインのような「芳醇」な思い出になることがあります。
私も,映画が好きで,学生の頃は映画のサークルに入っていました。
日中は,友人たちと,毎日夢中で,都内を8mmカメラを持って走り回り,
夜は安居酒屋で,やれゴダールだ!タルコフスキーだ!スピルバークだ!日活 ロマンポルノだ!
ATGだ!云々と唾と飛ばしながら激論を交わし,時にはとっくみ合いになっていました。
はるか時は流れ,今週末,その友人たちと金沢で再会することになりました。
昨日,友人の一人が,当時の8mmをビデオにまとめたものを送ってきました。
それには手紙が添えられており,「当時の映像をご利用ください。特に後半は泣けます。」
と書いてあります。
おそるおそる,ビデオの再生ボタンを押してみると,傷だらけのフィルムには
おそろしくへたくそな台詞を吐いて,一生懸命演技している,若い自分がいました。
うーん。それはまさに「拷問」
裸の自分を見られるより恥ずかしい。・・・・・・別の意味で泣けてきました。
泣けるとはこのことか・・・と思ったとき、本編の後,そのメイキング撮影風景が入っていました。
そのメイキングビデオには,
いまは映画やCM,テレビの世界でプロとなった者,他の道で活躍している者,今となっては音信不通の者
なつかしい仲間たちが小さいブラウン官の中で,「拷問の8mm映画」を作るために一生懸命走り回っていました。
彼らは当時のままで生き続けています。
それを見ているうち,なんだか泣けてきました。
それは,まさに「リアル・ニューシネマパラダイス」
初めて,自分の「演技」に泣けました。